このコロナのおかげで日本を深く知る良い機会ですね。
海外旅行どころか、日本の国内旅行に出て回ることすら自由ではない時代となりました。
前回、
神社の見どころ ① 神社参拝
を作りました。
そして今回は、もっと深く、神社を学びましょう。
神社建築で最重要なのは、祭神、神霊の鎮まる神殿(本殿)ですね。
古来、日本人は自然の山や磐、巨木、海などに神が宿っていると信じ、自然崇拝の信仰の対象としてきました。特別な建築はなく神の降り立つ場所を聖域とし、周囲に玉垣(別名:瑞垣)や注連縄で神域と現世の境界を区別し、祭祀を行う神域・神霊の依り代(よりしろ)を神籬(ひもろぎ)と呼び、拝んでいました。そして次第に神殿(神社)が建てられ祀られるようになり、時代とともに神籬(神体)信仰ではく、常に神がいるとされる神殿を拝むようになりました。
境内には依り代として注連縄が飾られた神木や霊石がそのまま存在しています。
神籬(ひもろぎ)とは?
「神籬」と書いて「ひもろぎ」、「ひぼろき」、「かみがき」、「みずがき」とも呼ばれています。
神木や神体、神域のことを意味します。
語源としては諸説あります。
①神の依る地として周りを囲って榊(さかき)などの常緑樹を立てて、神座としたもの。
神籬の「籬」は垣根を意味。
②神霊が天下る木、神の宿る所の意味
「ひ」は神霊、「もろ」は天下る、「ぎ」は木。
③会う、群がる木の意味
榊(さかき)、檜木(ひのき)、榁木(むろのき)、松の木(まつのき)など神の
待ち合わせの目印となる木
④心御柱(しんのみはしら)
有名どころでは、伊勢神宮の正殿の床下中央部分に祀られている柱。
◎神宮式年遷宮の際に、中央の小さな祠の位置に心御柱を建てます。
※神籬(ひもろぎ)=木、 磐座(いわくら)=岩、神奈備=神霊が宿る依り代を擁した広い領域
神社建築様式
神社参拝で、歳神、そして建築様式がわかれば、神社参拝がより深くまた歴史や他神社との繋がりなど、とても楽しくなりますね。
神社には、「本殿」(ほんでん)をはじめ「拝殿」(はいでん)、「幣殿」(へいでん)、「祓殿」(はらえでん)などがあり、また「摂末社」(せつまつしゃ)をもつ神社もあります。境内の建物「社務所」も含めて総称して「社殿」と呼びます。
今回の神社建築様式は、主に「本殿の建築様式」を紹介していきます。
建築は、もともと日本古来の建築が神社用に発達したものと、海外渡来の建築から影響受けたものとの二大系統の様式がみられます。
日本古来の建築は、簡素なのが特徴です。切妻、高床式、屋根は草葺き(萱葺きなど)が基本でした。
海外渡来の建築は、中国大陸の寺院建築の影響として、屋根に反り、柱や扉などに朱(丹)を塗る、装飾文様を描くなど華麗な建築様式となったものもあります。
現在、神社の本殿様式の基本は、①〜③を見分けてみましょう。
①建物に対しての正面の向き(入口の向き)【2パターン】
②屋根の様式【2パターン】と庇(ひさし)
③代表的神社建築様式【10種】
※拝殿や幣殿、廻廊が手前にあって後ろの本殿が見えづらい神社も多々あります。ぐるっと一周回れる社もありますので、参拝後に横や後ろから本殿様式を見ていて下さい。ぜひ!
正面の向き 妻入り(つまいり)と平入り(ひらいり)
建物に対して、どちらの面に入り口があるかで呼び名が違います。
2パターン。
1、平入り 神明系
屋根の面に対して、水平の壁に入り口を持つもの。
(建物の長辺に出入口がある)
棟と平行する側を平といいます。
天津神(あまつのかみ)を祀った神社が主です。
(天孫と呼ばれる天(高天原)から降りてきた神様の系統、現在の天皇の先祖にあたる神様)
神社として代表的な建築様式は、下記の6パターンです。
下記の矢印の流れで建築様式が発展や変化していきました。
◎神明造(しんめい づくり) ※神社数は少ない
↓ 発展
◎流造(ながれ づくり) ※全国神社の半分以上
↓ ◎両流造(りょうながれづくり)
↓ 流造を2つ連ねた
◎八幡造(はちまん づくり) ※神社数は少ない
☆寺院の影響受け発展した3社
◎権現造(ごんげん づくり) ※神社数は少ない
◎日吉造(ひえ づくり) ※神社数は少ない
●入母屋造(いりもや づくり)※神社数は多い
※入母屋造は、妻入り系や多種の発展系が見られますが、細かく分けずまとめて入母屋造にしています。
2、妻入り 大社系
「つま」とは端を意味し、棟と直角の方向になる側を妻といいます。
必ずしも出入口が真ん中にあるとは限らないです。
※弥生(やよい)時代や古墳時代の住居・倉庫では妻入りが主流でありました。
国津神(くにつかみ)を祀っている神社や大社が主です。
(天孫が降臨する以前に日本に住んでいた神様の系統、大国主命(おおくにぬしのみこと)に代表される神様)
神社として代表的な建築様式は、下記の4パターンです。
下記の矢印の流れで建築様式が発展していきました。
○大社造(たいしゃ づくり) ※神社数は少ない
↓ 発展
○大鳥造(おおとり づくり) ※神社数は少ない
↓ 発展
○住吉造(すみよし づくり) ※神社数は少ない
↓ 発展
○春日造(かすが づくり) ※神社数は全国の二割弱
屋根の様式と庇(ひさし)
神社の本殿の屋根の様式は、大きく下記の2パターンに分かれます。
※一般建築に見られる寄棟造や宝形造は神社建築では見られないのでここでは説明省きます。
①切妻造屋根 ②入母屋造屋根
①切妻造屋根 (きりつまつくりやね)
二枚の平面を斜めに組み合わせた、二枚の屋根。日本最古の建築様式で日本家屋で最も代表的な造りです。日本の家屋の最初の形は切妻造の屋根のみ地上に建て、その前後に壁を造り、一方に入口を設ける。屋根の面からみて、横の壁(建物の短辺)に入り口を持ちます。
②入母屋造屋根 (いりもやつくりやね)
屋根の庇(ひさし)が四方につくもの。
入母屋造の屋根は、上部においては切妻造な構造です。
古くから切妻屋根は寄棟屋根より尊ばれ、その組み合わせである入母屋造はもっとも格式が高い形式として重んじられていました。
本来、東アジアの伝統的屋根形式。
・千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)
神社の屋根の装飾&神社の神性を象徴するものとして存在しています。
本来は、千木・鰹木ともに建物の補強のために残したり、付けたりされていたみたいですが、現在は神社のシンボルとして残っています。
建築様式によっては千木や鰹木をつけない本殿も多くあります。
千木は、屋根の両端で2本を交差させた部材です。
てっぺんが垂直に削いでいるものは「外削ぎ(そとそぎ)」、てっぺんが平らに削いでいるものは「内削ぎ(うちそぎ)」と呼ばれています。
一説では「外削ぎ」を「男千木」、内削ぎを「女千木」とも呼ばれています。なので「外削ぎ」=「男性神を祀る」、「内削ぎ」=「女性神を祀る」意味という説もあります。
実際、その説に属さない本殿もありますし、下記のお社のように片方ずつが外削ぎ、内削ぎという男女神または中性神な?千木もあります。
※神社庁は必ずしも、「男性神」・「女性神」であるとは言えないとコメントしているみたいです。
鰹木とは、屋根の上に棟に対して直角に何本か平行して並べた部材である。
鰹木を屋根に置く本来の目的は棟を強風に飛ばされないための押さえ木です。
今は、押さえ木という目的より一種のシンボルになっているみたいです。鰹木の数が多いほど社格ある神社と思ってしまいますが、実際大社は8本、中社は6本、小社で4本とある程度の目安があるみたく、伊勢神宮外宮が9本、内宮は10本です。
鰹木が多い本殿は、格式あるお社と言っても過言ではないですね。
実際、千木と鰹木を付けない建築様式の社殿も多く存在しています。
しかし江戸時代以降、復古思想の高まりによって、千木と鰹木があった方が神社らしいとされ、再び取り付けられるようになり、元々千木と鰹木がなかった社殿でも再建時に取り付けられるようになったところもあるみたいです。
代表的な神社建築様式
◎神明造 (しんめい づくり)
【1平入り、①切妻造屋根/白木仕様(塗装なし)】屋根に千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)を持ちます。
建物としては、奥行きよりも横幅が広いものが多いです。
弥生時代の高床式建築から発展し、神宝を納めるための社に変化したものと言われています。
庇(ひさし)を持たない様式は、神明造と大社造です。
地面と柱の間には礎石も土台もなく、地面に直接埋めた「堀立柱(ほったてばしら)」式です。※大社造も同じ
壁は水平方向(横向き)に板材が配されています。
※大社造は垂直方向(縦)
外から見えにくいが、社殿の中央には心御柱(しんのみはしら)が立てられています。
本殿全域が神の専有空間とされています。
※大社造は、本殿全域ではなく安置された内殿のみが神の専有空間とされています。
明治時代以降、神社合祀(じんじゃごうし)や、遷宮において神明造が流行し増えました。
もっとも古い神社建築様式3つのうちの1つ(神明造、大社造、住吉造)
代表的な建築様式:伊勢神宮正殿、熱田神宮、丹後国一之宮・籠神社、長野・仁科神明宮、長野・神明社 ※古くからある神社の造りに多い。
伊勢神宮内宮 伊勢神宮外宮
◎流造 (ながれ づくり)
【1平入り、①切妻造屋根/延長庇型】屋根にはなにもありません(千木と鰹木なし)
屋根の片方・正面入口側(前方)の庇(ひさし)が長く延び大きく曲線を描いたのが特徴となります。比較的シンプルな様式ではあります。
これは、神明造から発達したものです。 神明造は屋根が直線です。
庇の前方にさらに向拝をつけたものも変形型としてあります。
礎石や土台を設けて建てられています。春日造も土台があります。
平安時代初期に成立し、鎌倉時代以降から流行りました。
平安時代以降から、神明造が発展し新様式として流造や八幡造が生まれたと言われています。
代表的な建築様式:陸奥国一之宮・岩木山神社、常陸国一之宮・鹿島神宮、下野国一之宮・二荒山神社、下総国一之宮・香取神宮、伊豆国一之宮・富士山本宮浅間神社、山城国一之宮・上賀茂神社、山城国一之宮・下鴨神社、伏見稲荷大社、宮崎高千穂神社など。
※全国の神社の半分以上。
上賀茂神社 下鴨神社
◎両流造(りょうながれ づくり)
屋根の両面とも庇が延びたもの。両庇に曲線の流をもっていて、流造の変形型です。
代表的な建築様式:広島厳島神社、越中国一之宮・気多神社、京都・松尾大社、福岡宗像大社辺津宮本殿、太宰府天満宮、以上。
広島厳島神社 厳島大鳥居(2021年工事中)
◎八幡造 (はちまん づくり)
【1平入り、①切妻造屋根/二棟連結型】屋根にはなにもありません(千木と鰹木なし)
後殿(うしろどの)に軒を接して前殿(まえどの)をつくり、合いの間で連結しています。両殿とも本殿扱いとなり内部を広く使える方式です。※権現造は後殿のみが本殿です。
横から見るとMの字型です。
寺院の影響を受け反りがあります。
柱や梁などに朱塗りがされています。
平安時代以降から、神明造が発展し新様式として流造や八幡造が生まれたと言われています。
代表的な建築様式:豊前国一之宮・宇佐神宮、豊後国一之宮・柞原八幡宮、京都・岩清水八幡宮、道後・伊佐爾波神社。※全国に十社以下。
宇佐神宮 宇佐神宮
◎権現造 (ごんげん づくり)
【1平入り、②入母屋造屋根・①切妻造屋根/二棟連結型】屋根にはなにもありません(千木と鰹木なし)(千木と鰹木はあるものとないものがある)
八幡造を発展させた2棟連結造りです。本殿(後ろ殿)の前に拝殿(前殿)を置き、間には、石の間という別棟で連ねたもので、床が低いままなのが特徴となっています。上から見ると「エ」の字の形になっています。後方のみが本殿となります。※八幡造は、前後全てが本殿です。
屋根は入母屋造の連続、または切妻造とミックスがあります。
先駆様式が中国地方から九州の一部、土佐の地方に多く見られます。
桃山時代から江戸時代初期にかけて流行しました。
代表的な建築様式:鵜戸神宮、筑前国一之宮・箱崎宮、備後国一之宮・吉備津神社、日光東照宮、下総国一之宮・香取神宮。※この様式の神社は、20社以上はある。
◎日吉造(ひえ づくり/ひよし づくり)
【1平入り、②入母屋造屋根/四方庇型】屋根にはなにもありません(千木と鰹木なし)
庇(ひさし)が、正面(前)のみならず、左右両脇と3辺に庇がついているが後方は庇が短い。そして正面中央に階段をかけ階隠(はしかくし)を構えています。 ※入母屋造は、後方の庇も長いです。
全体的に高床、中央部の床がさらに一段上がっていて四方に縁を設けているのも特徴。
簡単に言うと、神明造の屋根にそりをつけ正面の屋根を長くし、正面・側面に庇をつけている。
さらにこの日吉造が発展したと言われる母屋の2面に庇をもつ形式(厳島神社など)、四面庇の形式(北野天満宮,八坂神社など)があります。
代表的な建築様式:比叡山坂本・日吉大社 ※この様式の神社は少数。
●入母屋造 (いりもや づくり)
【1平入りと2妻入りもある、②入母屋造/四方庇付】(千木と鰹木はあるものとないものがある)
屋根の庇(ひさし)が四方につくもの
宮殿・仏殿の形式として、廻縁を付け庇が四方ある屋根を持つ様式で、 平安時代より神社に応用されはじめました。
大型の本殿で、調献された多くの神宝を収める神庫を神の専有空間に付加しました。寺院・仏殿にも同様な似た作りが見られます。
また、発展系の建築様式が生まれてきていますが、入母屋造に含めています。平入がメインだが、妻入り式で千木と鰹木付きな本殿もあります。
代表的な建築様式:英彦山神宮、霧島神宮、相模国一之宮・鶴岡八幡宮、越後国一之宮・彌彦神社、橿原神宮、和歌山・熊野本宮大社、備中国一之宮・吉備津神社、美作国一之宮・中山神社、土佐国一之宮・土佐神社、筑後国一之宮・高良大社などなど。
※数は流造、春日造、に次いで多い。
英彦山神宮 英彦山神宮
○大社造 (たいしゃづくり)
【2妻入り、①切妻造屋根/白木使用(塗装なし)】屋根に千木と鰹木を持ちます。
山陰地方の社殿に見られる。
高床内部は、神殿の神座の位置が一番奥の一隅に置かれているのも神社発生初期の様式を伝えるものです。
古典的な日本家屋に見られた高床形状で、正方形に近い形をしています。
屋根は曲線状ですがこれは中国大陸の文化の影響を受けて変わったものとされています。※この点は、神明造や住吉造の直線状屋根とは異なる。
庇(ひさし)を持たない様式は、大社造と神明造です。
特徴としては、正面の壁の中央に柱があるため入口は妻の右側にあることが多く、長い階段がついていて、回廊があります。
古来は、「堀立柱(ほったてばしら」式でしたが、1700年代以降は耐久性を高めるためか礎石の上に柱を建てています。
壁は垂直方向(縦向き)に板材が配されています。
※神明造は水平方向(横)
本殿全域ではなく、安置された内殿のみが神の専有空間とされています。 ※神明造は、本殿全域が神の専有空間とされています。
もっとも古い神社建築様式3つのうちの1つ(大社造、神明造、住吉造)
代表的な建築様式:島根県・出雲大社本殿、出雲国一之宮・熊野大社、島根・美保神社、島根・神魂神社 ※この様式の神社は5社以下(島根エリア)。
(背面) (横)
○大鳥造 (おおとりづくり)
【2妻入り、①切妻造屋根/白木使用(塗装なし)】屋根に千木と鰹木を持ちます。
外観は大社造とほぼ同様であるが入口は中央にあり階段が付いています。 大社は右側に入口があります。
縁はなく、大社造から進展した礼拝の対象の神殿様式です。
見えないが内部は、中心の心柱がなく前後は仕切を設けて前後を内陣・外陣に区画し、内陣中央に正面に向けて神座がおかれています。 大社造は中心の心柱があります。
住居的形式を残している大社造を脱し、神殿らしい形態が特色があります。
大社造と住吉造の中間的な建築様式です。
代表的な建築様式:和泉国一之宮・大鳥神社本殿 ※この様式の神社は少数派。
○住吉造 (すみよしづくり)
【2妻入り、①切妻造屋根/朱色塗り】屋根に千木と鰹木を持ちます。
社に縁がなく、板塀や玉垣が巡らされていて、床は低くめで、正面中央に柱がないた中央に観音開きの扉が設けられているというのが特徴です。
丹(朱色)塗りされることが多い。
側面は四間あります。 ※大鳥造りや大社造は、二間。
外からは見えませんが、社殿の内部は内陣(ないじん)・外陣(げじん)と二間に分かれ、中心に心柱はありません。
社殿が西面して並列に建てられているものもあります。
もっとも古い神社建築様式3つのうちの1つ(住吉造、大社造、神明造)
前方に拝殿が併設されている場合があります。拝殿は平入り切妻屋根平入りに見えなくはないですが、奥行きがあるためメインは
代表的な建築様式:摂津国一之宮・住吉大社本殿、筑前国一之宮・住吉神社本殿 ※この様式の神社は少数派。
本殿(左)と拝殿(右) 住吉大社(上から)
○春日造 (かすがづくり)
【2妻入り、①切妻造屋根/小型前方庇付】屋根に千木と鰹木を持ちます。
サイズが非常に小さく、非常に曲線的な屋根で正面の上にだけ社殿と同じ幅の向拝(こうはい)をつけ、朱塗りされ縁がないのが特色。
※住吉造も朱塗りで縁がない。
礎石や土台を設けて建てられています。流造も土台があります。
一見、入母屋造にみえながら実はそうでないところに構造的特色がある。
一間社を普通とするが三間社もあり、連結形式のものもあります。
奈良時代の後期に寺院建築の影響を受けて成立しました。
近畿圏に多く分布しています。
代表的な建築様式:奈良の春日大社、河内国一之宮・枚岡神社、青森八戸・櫛引八幡宮、高崎市・榛名神社、山梨塩山・熊野神社、栃木県下都賀・村檜神社、滋賀大津・地主神社、奈良・御霊神社、奈良市・十六所神社、河内国一之宮・枚岡神社、紀伊国一之宮丹生都比売神社、和歌山九度山・丹生官省符神社、和歌山県伊都郡・宝来山神社などなど
※全国に、この様式の神社は2割弱。
枚岡神社
まとめ
思ったより、神社建築様式の見分け方は簡単ではないですね。
まずは①〜③の見分けから始めましょう。
①本殿の入口や扉
・どちらの側についているかで、平入り/妻入り
平入りは 「神明系」
妻入りは 「大社系」
②屋根
・本を半開きで被せている 切妻造屋根
・切妻造+前方庇付きの3面 切妻造屋根+向拝+庇2面
入母屋造屋根の後方なし
・四方すべてに屋根が付いている 入母屋造屋根
③屋根の上に千木や鰹木
有り(外・内削ぎ、鰹木の本数)・または、無し
一緒に日本を学びましょう!
高千穂ガイドブログ