Mt. AGUNG Pasar Peak(2900m)

ヘッドランプ点けて歩く。
道はしっかりとあって、ジャングルなので所々昨日の雨のあとのぬかるみや、滑りやすい根っこに注意しながら歩く。
技術的には何も必要ないので基礎体力と3,000mに対する高山病さえ問題なければOKである。

上を見上げれば満天の星空!
ケンタウルス座のα星とβ星がキレイに見れ南十字星も見えた!
あと蠍座も大きく南の空に輝いていた。
残念ながらスマホでは撮れなかった(泣)

そして、30分ほど歩いただろうか?
前を歩く人たちが立ち止まっている。
西洋人の女性が「Fell down!!(落ちた)」と指を差す。見ると踏み外したのだろう。草木がなぎ倒されていた。
暗闇の中、道ではなく、ヘリの草に足かストックを置いてしまい、ガサガサガサーと滑落していまったみたいだ。

暗闇で下が見えない。どれぐらいおちているのだろう?
下から、「足が折れた~」と男性の声が聞こえてきていた。声の聞こえ具合からそんなに下ではない。5〜10mぐらいかな。
ガイドが必死に下りを探していて、結局落ちたところを木や草に捕まりながら降りていったが、急なため途中滑ってしまっていた。やはり10m未満ぐらいのところだった。次々に後者のグループが立ち止まり、それぞれのガイド3名と私も途中まで下り、救助した。
切り傷などはあり、かなり痛がっていたが、歩けたのでガイド2名と同行者と一緒に降りて行った。フランス人の60代の男性だった。
海外ではよくこのヘッドランプ点けての山行があるが、登山経験が少ない人にはホントにしっかり注意を促さなければならない。彼は、草木の生い茂ったジャングルの中でホントに良かった。
この上は岩場だらけだから、そんなとこで落ちたら間違いなく大ケガでは済まなかっただろう。

一時は救助のため私は隊から離れて下山かなと覚悟していたが、どうにかみんなと先に進めることになった。

2名のガイドが下山したため、そこのお客さんも一緒にパーティを組み同行案内で登る事にした。時計ははっきりと見ていないが、ロスは30分ほどだろう。
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他のグループの西洋人やアジア人登山者はみなほぼ初心者で、半分はハイキングシューズでもなく、ランニングシューズなどだった。
各社ホームページなどには、歩行時間と装備は雨具、長ズボン、登山靴、ザック必須とヘッドランプとストックは貸し出し可能と簡単な記載はある。が、
山行歴など申し込み時に確認はもちろんない。自己責任で参加?ということなのだろう。
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ゆっくりゆっくり登る。
途中で日の出を迎える。
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山頂が見えて来た!
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アグーン山登頂!2900m
神々が宿る島の最高峰だー!
すごいパワーを感じる。すごいとこだー。
山頂部は火口になっている!
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目の前はブサキピーク3041m
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向こうは第三のピーク。
火口にピークは3つあるが崩れているため、お鉢は回れない。
ここで休憩を取る。
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影アグーンだー!
山頂の気温は10度以下と寒い。
しばらく休憩して下山。

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あれ?SOTO?
新富士バーナーのSOTOとは関係ないよね?(笑)

ひたすら下るが、急な為そんなにスピードも出せず、岩場を下ります。
岩場からジャングルへ。
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OBOZ トラバースミッド

OBOZ トラバースミッド

深いジャングルを歩き結構下ったとこに、今朝未明の事故現場あり。
明るいと踏み間違えることも無さそうな場所ですが、倒木をまたぎ軽くカーブしているので、暗いと足を置いてしまいそうな場所ではあるなと思いました。
そこから20分ほどで無事にパサール寺院へ下山。
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今週はお祭りweekで村人たちがお供え物を持って寺院に家族で訪れて来ていました。
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パサール寺院は、正装した人しか入れません。なので私は門前写真(笑)

専用車にてホテルのレギャン地区へ。
途中、ウブドのライスフィールドを写真に撮って、ウブドの元王宮にも立ち寄りました。
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夕食はホテルのレストランにて、インドネシアバーベキューディナー!
あっ!ビュッフェで取ったり食べるのに夢中で写真撮ってない(笑)

☆ビンタン☆ビールで登頂おめでとうございます!
乾杯~🍺💥🍺

長い1日お疲れ様でしたー。

高千穂ガイドブログ