高千穂峰 1574m 縦走登山

高千穂峰(左)、霧島中岳(中)、新燃岳(右)

高千穂峰(たかちほのみね)とは?

九州の鹿児島県と宮崎県の県境の山で、霧島連山に属している活火山の山です。霧島連山の主峰とも言われていますが、霧島連山の最高峰は韓国岳1700mです。
高千穂峰は日本百名山には入れてもらえてなく、二百名山とされています。(岩崎元郎さん書の新日本百名山では、ここ高千穂峰は百名山に入れていただいています)

古事記によると、天孫・瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)が天界・高天原(天上)から葦原中国(人間の世界/日本)へ天降りした最初の地がここ高千穂峰と言われています。その際、高天原から持ってきた「天逆鉾」を山頂に刺したとされる。確かに山頂には、青銅製の天逆鉾が刺さっています。

天孫とは?

天/神様(太陽)天照大神(アマテラスオオミカミ)→天子(日の子)天之忍穂耳命(アメノオシホミミノミコト)→天孫(神の孫)瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)

ちなみに瓊瓊杵尊のひ曾孫が初代天皇である神武天皇と言われています。

瓊瓊杵尊→火遠理命(ホオリノミコト/山神彦)→鸕鶿草葺不合尊(ウガヤフキアエズノミコト)→神武天皇

まさに神話の世界&日本の始まりの1箇所として知られる・パワースポットの山なのです。

※天孫降臨伝説は、宮崎県の高千穂という説もあります。

また、日本人初と言われる新婚旅行をした坂本龍馬とお龍さんが、その新婚旅行でこの高千穂峰に登って、山頂に刺さっている天逆鉾を力ずくで抜いたと言う話があります。
(今は山頂の青銅の天逆鉾は聖地とされ周りは囲われていて立入禁止なので誰も抜くという挑戦はできないです)

高千穂峰 縦走登山

コースとコースタイム

登山口・高千穂河原970m〜霧島神宮古宮址〜(急登)〜お鉢1420m〜馬の背1340m〜背門丘1408m〜(ジグザグ登り)〜高千穂峰1574m〜二子石1280m〜下山口霧島東神社450m

距離:8,8km(登3:km/下:5,8km)、歩行時間:5.5時間(登:2h/下:3.5h)、
獲得標高差(上り)700m/(下り)1200m

MAPと記録

終日、晴天!

登山口の高千穂河原

ここが登山口の高千穂河原(標高970m)です。二代目霧島神宮(1234年の霧島大噴火まで)の古宮址へ続く鳥居がありここからスタートです。

古宮址は、今でも天孫降臨神籬斎場(ひもろぎ)として、毎年11月10日に御神火祭をここ古宮址と、山頂にて行っています。

火山特有のザラザラガレガレな道で、どこも道に見え登れてしまうため、踏み跡があちこちへと伸びています。ひたすら急登を登ります。

南には桜島!

鹿児島湾が霧で覆われていますが、左側の大隅半島と桜島が繋がっているのがわかりますね。そして、右から桜島の後ろを越えて大隅半島の後ろへと薩摩半島が見えますね。その末端に薄っすら三角に尖った山が見えますか?それが開聞岳(かいもんだけ)です。

そして

お鉢まで登った来ました。登山口から標高差450m。時計回りにグルッと約半周回って馬の背へ一旦下っていよいよ山頂に向けて最後の登りです。

背門丘の地が、西暦540年に天孫・天津日高彦火瓊瓊杵尊(あまつひだかひこほのににぎのみこと)を奉斎せし聖地なりとして、最初に霧島神宮の神殿が造営された地です。

高千穂峰山頂

高千穂峰頂上1574m

今日も天に向かって天逆鉾が突き立てられていました!

天逆鉾

Ama no sakahoko is Statue of a legendary spear from Japanese mythorogy

天逆鉾は麓の霧島東神社の社宝です。

montura & keen

足上げてるのに足が地に着いてるようにみえる!!!!!!!

下山は

今回は、縦走コースなので二子石経由、霧島東神社へとロングコースを下ります。

霧島東神社

古事記を学びながらの登山でした!

高千穂ガイドブログ