⑭6/12(月)
C4(14200ft/4330m)
Snow、 気温:華氏9度(摂氏マイナス10度)、
風については書いてない!
そしてTomorrowは曇り一時SUNNY!
華氏2〜マイナス5(摂氏:マイナス13〜マイナス20度)
寒っ!
OUTLOOKは、<15MHP (最大風速6m)
デナリキャンプ5(17000ft/5100m)も風は15MPH!(最大風速6m)
風は、ここキャンプ4も上のキャンプ5も弱まるっぽいぞー!
よっしゃー!
回復が予定の予報より早い〜!!!!!
般若心経のおかげ?
おっと!
デナリキャンプ4からキャンプ5へのヘッドウォールに大人数の団体が登っていっている!トレーニング?デポ?それとも移動?
雪崩の心配があるから危険だ!とレンジャーは言っていました。
雲に切れ間が入りましたー!
ドンドン切れ間が広がっている!
フォーレイカー山がキレイにみえたー!
何日ぶりだ?
チームアルゼンチン!
南米最高峰・アコンカグアのガイドチームです。
Hola!
完全に青空が帰って来ました
デナリの空の雲もほぼ取れてきました!
まさに銀世界!!!
私たちは準備して、トレーニング散策兼ねて、デナリキャンプ4の奥にあるEnd of the World(この世の果て)という断崖絶壁へ。GO!
途中、クレバスがあるのでみんなで繋がって往きます。
道は比較的平坦です。
すでにEnd of the Worldに立っている人たちが見えます。
片道20分ほどです。
ここがEnd of the worldです。
絶景!!!!
今にも落ちそうな氷河がデナリの山にへばり付いています。
アラスカの山々を見下ろす!
気持ちいい〜!
コレが見れただけでも大感動!
パシャ!
いやーすごい!
次々に人がやってきました。
撮影ポイントは順番待ち。
テント場に戻って、ランチ。
久々のソトでSOTO!
Mountain Houseのラザニアとミートソース
とビーフシチュー!
もう一丁!
七面鳥ターキーのクリームシチュー!
ここで会議が行われ、もう今日キャンプ5まで行こうという話になり、デポ日なしの荷物を必要最低限にして出発することに!
バタバタテントを畳んで準備。
あっ!やべーオーバーパンツのチャックが壊れた・・・・・・・。
他の隊も出発しています。
準備やテント撤収に時間がかかりすぎて、出発は16時です。(汗)
白夜で24時間歩けるとはいえ、夜になるとやはり昼より寒いから決断に多少の不安はあるものの。
さー勝負のときがやってきました。
行きましょう!!!!
出発早々ガスりはじめた。
先行き不安。
他の隊は、このヘッドウォールを確認&トレーニングだったみたいで、途中まで来て引き返して行きました。
キツイ登りが続きます。
ヘッドウォールの半分過ぎた辺りに大きなクレバスがあり、ここからの登りはさらなる急登なためフィックスロープが張られています。
重たい荷物を持ってこのクレバスからの最初の1歩の壁に取り付けないため、荷物を荷揚げ。
これがまた、荷物が重すぎて動かない。
酸素は薄いし、大変でした。
ユマールを掛けて登ります。
フーフーハーハーでは、間に合わない苦しさ・・・・
まだ5000mにも達していないにこの苦しさ。
やっぱり赤道直下の5000mと極地の5000mは全然違います。
重い荷物で思い通りには足が上がりません!
ガンバーーーーーー!
ヘッドウォールを登りきり、稜線に出ました。
一気に風が強くなり、体温を奪われます。
ここで防寒具をさらに強化します。
失敗は、ここでダウンの上下を着れば良かったけど、思考能力も低下しているし、そこまで必要とは思わなかったことがこのあとの最悪の事態を招きました((泣))
ここから先はどこも風を避けるところがなく、結構な斜面だったし、体力は使い果たすし、急いで準備してパッキング順のミスも災いとなり、必要な装備のいくつかは、ザックのテントやシュラフの下に入っていて、取り出すことが出来ずしばらく寒さを我慢して歩きました。
パートナーを組んでいた相手が歩行スピードが上がらず、私は常に待つ状態となり、立ち止まり回数が多くなり寒さは増しました。
太陽が反対の山に隠れて、一気に寒くなり、時は22時を超えもうすぐ23時。
暗くはないけど、風はかなり強風になっています。
かなり不安はよぎります。
岩陰をどうにか見つけて、とうとう座り込んでしまいました。
完全に身体が冷え切った状態でダウンの上下を着たのでなかなか寒さは取れず、震えていました。
ここは、キャンプ5までまだ3時間〜4時間はかかりそうなところです。
まだ多少の体力があるうちにと、テントやシュラフがあるからここでビバークでもしようかと荷物を下ろして考えていた所、この先の稜線でちょっとした平らな所があるとPATから聞き頑張ってそこまでどうにかこうにか歩き、テントを1張り張って全員でそこでギュウギュウ詰めでシュラフに入り朝までしのぎました。
テントに入る前、自らのアイゼンを外す体力さえギリギリでした。手先&足先はかじかんできていました。
夜中の12時か過ぎていたかと思います。
シュラフに入っても寒さは収まらず、手足足先を擦りながら、しばらく震えていたことを覚えています。
明日は続けるか?撤退して下山か?
C4(14100ft/4330m)・・・ヘッドウォール・・・稜線上泊
※C5/High Camp(17200Ft/5240m)まで行き着かず・・・・・
デナリ登山ブログ