アメリカ慣用単位(単位表記)

日本人がアメリカに行って困ることの1つは、単位や数値表記が違うことですね。
アメリカ訪問では、必要不可欠な知識の一つです。
デナリ登山に当てはめてみました。

Sheldon Air Service in Talkeetna

①長さ/高さの単位  Distance / Altitude

1Inch インチ  = 2.54cm
1Mile マイル  = 1.6km
1Feet フィート = 30.48cm
1Yard ヤード  = 91.4cm

アメリカ人登山者、レンジャーの人たち、ラジオによるデナリ天気予報も、Camp4とかCamp5とは呼ばず、キャンプ地をフィートで14,000ftとか17,000ftと言います。
また、登山者によってキャンプ地の呼び方が違うことがあるのでややこしいし、勘違いが生まれやすい。
セスナが到着する地点のキャンプ地をランディングポイント(LP)と呼ぶ人と、ベースキャンプ(BC)と呼ぶ人がいる。
また、キャンプ4(C4)と呼ぶ人と、そこをベースキャンプ(BC)と呼ぶ人がいる。
またキャンプ地とキャンプ地の間にテントを張っている人もいるので、呼び方がずれたりする。他の登山者との情報交換の際にこちらがCamp3と言ったら11,200ftのキャンプ地ね?と聞き返されたりするので、覚えておくまたは書き留めておく必要はある。
なので、テント地とフィート数を知っていると会話上での勘違いや言い間違いなどが起こらない。

デナリ登山のキャンプ地

Landing point / 7200ft2200m)※別名 Base Camp
Camp1 / 7,800ft2400m
Camp2 / 9,600ft2900m)
Camp3 / 11,200ft3350m
Camp4 / 14,200ft4330m)Medical Camp/Base Camp
Camp5 / 17,200ft5240m)High Camp/Attack Camp
Denali peak / 20,310ft (6190m) 山頂

Ranger Station に設置されるWeather boad

②温度の単位  Temperature

アメリカの温度の表記は華氏です。
温度表記や温度予報など、華氏の数字みてもなかなか馴染めません。
毎回、計算が必要です!
日本は、摂氏/Celsius(セルシウス)  ℃ 
アメリカは華氏/Fahrenheit(ファーレンハイト) °F

摂氏:−40℃ −17.8℃  0℃  4.44℃  10℃  20℃  30℃  37.78℃
華氏:−40°F   0°F  32°F   40°F   50°F  68°F   86°F  100°F
※単純に、摂氏の10℃差は、華氏では18°F差です。

温度の変換 計算式

華氏から摂氏を計算  
正 式 :(華氏°F) ー 32 ÷ 2 x 1.1 =(摂氏℃)
ざっくり(華氏°F) ー 30 ÷ 2  =(摂氏℃)

摂氏から華氏を計算
  :(摂氏℃) x 1.8 +  32 =(華氏°F)

③風速の表記

米国はMPH(Miles per hour)時速マイル 
日本はM/S(Meters per Secound)秒速メートル

「時速何マイル」と言われてもピンときませんよね。仮にマイルをメートルに変換して「時速何m」とすれば良いだけでなく、時速を秒速に変更しないと日本の一般の風速表記には当てはまりません。
これを機に、「時速マイル」法で覚えるのも1つの手です。

風速を時速マイルから秒速kmへ変換

簡易計算すると、1マイルは約1,600メートル、1時間は3600秒ですから風速10メートルは10X3,600/1,600=22.5で約22.5mph(miles per hour)で、もう少し厳密に計算すると22.37mph。10mphは秒速4.47メートルですから、アメリカの風速を2で割ると、ほぼ日本式の風速になると覚えておきましょう。

MPH x 0.44 = m/s(秒速)
※風速についての説明は下記に!

🍃≈風速についてin日本🌀
静穏 – 風速0.3m/s未満の風
3〜5m/s(軟風)木の葉や細かい小枝がたえず動く。軽く旗が開く
5〜8m/s(和風)砂埃がたち、紙片が舞い上がる。小枝が動く
10〜15m/s(やや強風 )大枝が動く。電線揺れる。傘はさしにくく風に向かって歩きにくい。
※10m/s(23MPH)傘無理
※15m/s(35MPH)歩行難
17〜20m/s(強風)小枝が折れる。風に向かっては歩けない。
※17m/s(40MPH)歩行不可、禁テント外出
20m〜25m/s(暴風域)人家にわずかの損害がおこる。煙突が倒れ、瓦がはがれる。
30m/s以上(台風🌀) 

④重さの単位  Weiht 

アメリカ系の飛行機の預け荷物の重量はポンド計算ですね。
デルタ航空の日本発着便は、エコノミークラスで1人 50 Pound(LB)x2個まで。
50ポンド約23kg

セスナ機への積荷もポンド計算です。(Sheldon Air taxi)
GEAR WEIGHT 125 pounds per person is allowed.
$1.00 per pound will be charged for additional weight.
積載荷物は1人あたり約57kg。オーバー分は450g毎に1ドル加算。
※現地での量りの目盛りはポンド表記です。グループはトータル重量で計算OK。

57kgでは収まらなかった。

1 Pound(Lb) ポンド =453.6g (0.46kg)
1 Oz    オンス  =28g

⑤液量(体積)の単位  Volume 

燃料用のホワイトガソリンは、事前に利用セスナの会社にリクエストしておくと準備してくれます。1ガロン= U$16.00。
ガス缶は、日本から国際線輸送出来ないのでアラスカ到着後にアウトドアショップや大型スーパーにて購入可能。
デナリ登山にて必要燃料の計算目安は、1人が20日山行で、約1ガロン。予備日や予備燃料もプラスで計算すると安心だが、持ちすぎるとこれまた重量負担となり持って上がるもの持って降りるのも大変です。
5月中旬以降に山に入っている人は、下山者からガスや食料「もらってくれ〜」と声をかけられることがある。

1 Oz   オンス  = 30 ml
1 Pint   パイント  = 473ml
1 Quart  クォート  = 946ml
1 Gallon ガロン   = 3.78L

※1 ガロン = 8 パイント(473mlx8) = 4 クォート(946mlx4)

主にホワイトガソリンを使用しました。ガス缶は予備として

⑥広さの単位  Area 

1 Sq Inch スクエア(平方)インチ =  6.45cm2
1 Sq Ft  スクエアフィート   = 0.09m2 
1 Sq Yd  スクエアヤード    = 0.84m2 
1 Acre   エーカー       = 0.405 Ha

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