ACONCAGUA Day6(Nido de Condores(5380m)~Colera Camp(5970m)

DSC02628んー寝ているんだろうが、ちょくちょく2~3時間沖に眼が覚めて、眼をつぶるが寝れず、ほとんど意識があったようななかったような?

フーフーフーフー
こんなに寝れなかったのは、生まれてこのかたあっただろうか?
登山や旅行でよく聞いていた「昨日あまり眠れていない・・・」の一言。こんなに大変で辛いとは初めて知りました(笑)
しかし、身体は思ったより疲れてもなく、重くもない。
(意識上、寝ていないと思っているだけで、なにげにしっかり寝てたんだろうと思うようにしよう。またはここ数日しっかり寝すぎてて、寝れなかっただけかも(笑))

テントに日が当たるのを待って7時30分寝袋から出て、準備。
朝食前に明日の登頂日の行動食の仕分け準備。
朝@ニドデコンドレス
袋を開けて、ジップロック3つに分けて入れた。
1つはコモパンを4分の1にちぎっていれた。
未明の極寒の中歩くので、手袋をしたまま食べれるようにしておかないといけないからである。またはそのままかじりつけるように。
登頂日の行動食たち
朝食は昨日の残りアルファ米にお湯を足して、おかゆにしようと思っていたら、アルファー米は凍ってました(*ToT)
お湯を入れて溶かして、その冷たい水は抜いて、またお湯を入れて梅干し&有明海苔とフリカケでシャシャと食べました。

今日も快晴☀

いよいよ、明日は登頂日。
この上のコレラキャンプには水場がないので、今日、明日分の水を確保&持参。10リットル。

さて、うちらは最終アタックキャンプ地をこのさらに上のコレラキャンプに設営して登頂を狙う。
だが、「体力に自信あり!」や、「テントや食料の荷揚げが大変」、「コレラキャンプには水場がない(水も荷揚げ必要)」、「標高の高いとこに長時間滞在は身体によくない」、「コレラキャンプは風が強い」など様々な理由で人によっては、ちょっと距離は長くなるがここニド デ コンドレス5380mから登頂を狙う人もいる。

またコレラキャンプの対峙にベルリンキャンプ5940mがあり、そこに1泊して山頂を狙う人もいる。小さなシェルター(避難小屋)が2つあり、雪はあるが水場はない。 風はコレラキャンプほど強くないという話もある。

コレラキャンプでは2人用のテントに3人では寝ることにして、一人用のテントはここニド デ コンドレスに張りっぱなして置いくことにした。
そこに登頂に不要な荷物や食料も最小限にして余分な分などを置いて出発。
標高高いところに少しでも短く滞在ということで、出発はかなり遅く12時すぎ。
行動4時30分・距離3km(↑530m)
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私は6000m以上へ登頂したことはあるが、6000mに泊まったことはないので不安はある。
実際、昨晩5,500mで寝たか寝てないかわからない状態でもあったからだ。

足取りは軽くフーフーハーハーと比較的楽に歩けた。
緩やかに山の斜面を長めのジグザグで登っていく。かなりザラザラな道で、登り易いとは言えないが、全く難しくもない。
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ベルリンかコレラからかわからないが、人が勢いよく降りてきてすれ違う。
火山の山特有のガレガレの砂地を一直線にガーガーと降りていく人たちもいる。
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すれ違う時は「Hola! Que tar?」と声をかけあう。途中、うちらが休憩しているときに、下山してきた人に登頂の様子を聞く。
「上に雪はあるが、アイゼンもピッケルもなくて登れる。出発時間やスピードにもよるが、日が出てもアコンカグア山南側を巻いていると8時ぐらいまでは日が当たらず寒い」と話してくれた。(※南半球では太陽は北周り)「OK!サンキュー!コングラッチュレーション(おめでとう!)」と言うと「You Good Luck!!」と返してくれた。
もう一度「サンキュー」と声をかけ私は上へ、彼は下へと別れた。
コレラキャンプとベルリンキャンプの分岐の大きなカールに到着。私はベルリンキャンプの下見へ道を取る。

ベルリンキャンプへ

スタスタスタとジグザグに登りベルリンキャンプ到着。テントは1張しかなかった。雪はしっかり残っていたが、溶かして水にするにはカチコチすぎのようだ。
ベルリンキャンプ5930m

ベルリンキャンプの雪
シェルターの中を見ると、中は半分が雪で埋もれていて、冷蔵庫いや冷凍庫状態でとてもここで寝ることは不可能そうだ。
ベルリンキャンプから見たニドデコンドレス

ベルリンキャンプからみたアコンカグア

アコンカグアパノラマ偵察を終え、来た道を下って、コレラキャンプへ登り返すのが一番簡単だが、せっかく5940mまで登って100m以上も下って200m登り返すのがもったいない気がしたから高巻きを考え、ルートなきガレ場を進んだが、歩き難すぎて3歩登ってか歩下がるガレ様で余計に疲れてしまった(汗)
コレラキャンプへ
さらに高巻きして(高度計は6100mを指していた)コレラキャンプへ下った。
ある意味高度順応になったと自己満足(笑)
アコンカグア

コレラキャンプ5970m
ベルリンキャンプ1張に対して、コレラキャンプは、INKAグループやアイマラグループが10張前後、個人がポツポツと張ってあった。

風はそんなに感じなかった。

一応岩影っぽいところにテントをしっかり張って夕食準備。

コレラキャンプ5970mここコレラキャンプのコレラとはまさに下痢のCOLERAのことである。
夕暮れ@コレラキャンプ

夕食直後、まさかのコレラでコレラ(*ToT)
緊張?高所では内臓器官なのども弱ると言うが刺激物食べたかなー?
日が落ちて、一気にマイナス気温。

登山靴とか凍らないようにテントの中に入れる。
明日の装備準備もバッチリ!
オーバージャケットとオーバーパンツを脱いで、寝ようと思ったらまたトイレ(苦)

コレラキャンプ@星空

出すもの出したからお腹は落ち着いたが、
身体はしっかり冷えた。ぶるぶる震えながらテントに戻り、寝袋に滑り込む。
ぶるぶる震えながら、呼吸はフーフーハーハー身体は忙しい(笑)
さーて、これがまた眠れない。
明日4時起床なのに〜(;_;)
右向きから寝返りして左へ、寝返りしてまっすぐ仰向け。また右へ。空気枕の上下代える、枕高くしてみる。
息苦しくてフーフーハーハーと腹式呼吸もする。
2人用テントにみっちり寝袋3つ並んで、真ん中の私が寝返りで寝袋カサカサ、また腹式呼吸フーフーハーハーと両サイドに迷惑かけてるなーとか思うとまた寝れない。
しまいには、んー(T_T)2日連続寝れないことは今まであったかなー?
ないな~とか、あっ風が吹き始めた、もー山に入って1週間経つ、家を出て2週間経つ、不在届け入ってるだろうなー、メールたまってるかなーとか、神様~とかいろいろ妄想し始めたら余計に寝れない(笑)
とにかく、このまま横になって眼を閉じて安静にするしかないか。と頑張る。寝ないとヤバいよー。
こういうときに限って、夜中3回もトイレに起きる。
時々、強風がテントを揺らしていた。

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