今日のWindy Cornerは穏やか!  Denali Expedition 2017 Day7(デナリC3(11200ft)〜デナリC4(14200ft))

朝はしっかり太陽が山の後ろから顔を出す8時すぎに起床。
その前だと日陰で、外は寒い。温度差が半端ない。

テントの外に出てみると、すでにC3からの壁に多くの登山者が張り付いて登っている。あそこまだ日陰だし寒いだろうなー。😣

SOTOバーナー

さーて、Lets make hot Water!


みんな大好きコモパン(笑)
ほんとに美味しさ長持ち!しっとりとしていてありがたい。

コモパンPR 〜スペイン語バージョン

Mui Bien!(ムイビエン!)
スペイン語で最高!最高!

さて、今日はC4に向けて出発。
キャッシュしていく荷物と荷揚げ荷物を分けます。
※今日はC4泊まりなので、テントやシュラフは持って上がり、逆に登頂用の装備などを置いて行きます。

荷物をパッキングしていると、「Hello!」と声をかけられ、「食料足りてる?」と変なことを聞いてくる人がいるではないですか?
「どういう意味?」と聞きかえすと、「食料が余っているからYouが必要ならあげるよ。」と言うではないですか!
どんだけ良い人?(笑)
なんと、この方はすでにアタックを終え昨日C4からここC3に降りて来て、今日はC1へ、そして明日はBCへと下っていくとのこと。
下山までの食料が充分にあるので、予備や余った食料などを、持って降りるよりは、あげたほうが良いということで、今テント場を回って声かけているのでした。
何があるか聞くと「チーズがめっちゃある」とのことでチーズをめっちゃ数ゲット。すごいラッキーでした。記念に写真を撮りました。

大きな穴を空けて、置いて行く荷物をキャッシュ(埋める)。

目印に竹棒の先っぽにオレンジ色のサインの旗を囲うようにして計3本立てる。(奥)
手前は他のパーティーのデポの旗。旗めっちゃ挿してる。こんなに挿す必要が有るのかな?私達は20本ぐらいしか作ってきてないのでここで大量には使えない。
でもこの他のパーティーのデポ印はルートのすぐ横にあるから私達の分を探すのにありがたいぐらいにしか思わず。
しかーし、このときは何も気づかなかったが、これが戻って来たときはもちろんこの旗だらけのパーティーは私達よりかなり先にデポしてそして降りるのも先だったし、2週間以上も経つと氷河が動き、クレバスの場所が変わりそしてルートも変わっていたのです。たった3本をだだっ広い雪原で見つけるのは簡単ではありませんでした。

では2チームに分かれて出発。
氷河の割れ目の末端のところにトイレを捨てるクレバスがあります。

自分が落ちないように気を付けながら、ポーイ!


C3の目の前の壁を登ります。
結構な斜度をジグザグきりながら、登ります。
ソリが重くて、結構腰に負担がかかりしんどかった〜。



ツボ足は歩いているところ。
下の波打っているのはソリの跡。
斜度があり過ぎて、うまく歩きと同じ高さにソリを滑らせることが出来ず、下に流されてしまい、何度か引っ張り上げて歩くも、無理と分かり、ほぼ真下に引っ張られながら腰が中途半端にねじれての山行の登り始めでした。

途中から見下ろすと、C3が見えています。
そして私達の後方からもドンドン登って来ています。

急登を登りきった。
展望がすごくてここで休憩。
デナリの北西稜線がデーンと目の前に!
かっこよすぎ〜。

気温は-5度ぐらい。
風もなくて、天気良すぎてさっきの登りでちと汗ばむぐらい。

ソーラー充電!
天気が良ければ8時ぐらいから22時までしっかり充電!

ここで、360度動画

キレイでしょ〜!!

さらなる急登を往きます。
squirrel hillへ。

風が出てきて一気に身体が冷える。
荷物が重た〜い(苦)

クレバス!

本日、抜きつ抜かれつのアメリカ人3人のパーティ。
一番左の男性は今回3度目の挑戦!!
天候や体力、装備、時間、そして運とすべて整わないと登れない山の話をしていた。

うーん。運ねー。

Windy Cornerへの登り。
大きな雪原なため、Windy Cornerへの登りは肉眼でも緩やかそうに見えたが、迫ると単なる急な壁だった(笑)
写真で見ても緩やかそうでしょう?斜度があるです。
13000ft超えて来た。約4000m。
そして、雲も出て来だした。

一気に辺り一面ガスってきた。
前方のWindy cornerへの登りに差し掛かっている大人数のパーティーがうっすら見えなくなってきた。

とうとう何にも見えなくなった。
ホワイトアウト。
しっかりとした踏み跡とオレンジの旗がルートの道標になってくれている。

Windy Corner(風の強い曲がり角)という名が着いているポイント。
風の通り道であり、天気が悪い日は結構ここを通り抜けることを恐れられているポイント。またこの先は左斜面からの雪崩が多く発生しているポイントでもあるみたいだ。

Windy cornerからの山斜面のトラバースが思いのほか、やっかいというか大変だった。
急斜面のトラバースでトレースは細く、ソリは完全にトレースに乗り切らず、下斜面に垂らした状態を引吊りながら歩いたため、
最初は落ちる度に、トレースに戻したりしていたが無理で大変と何度もやる動作にちょっとキレ気味になり、時間も倍かかった。
結構体力や気持ちが消耗してもーた。

Windy cornerからの山斜面移動を終えたところはデポやキャッシュポイントとなっていて、多くチームのカラフルな旗があちこちに立っていた。
どの隊も、テント置いて、荷物①を持って登って、掘って埋めて、降りてさらにテントなどの荷物②を持って登って。
または、テント撤収して掘って荷物②埋めて、荷物①を持って登って、テント張って、降りて掘って荷物②を持って登る。
などみんな大変だー。
Single Carry/シングルキャリー(すべてを持って①回で済ませる)が一番良いが、急登が少なく、距離が短くて天気が良ければ良いが、これまた重すぎていろいろなリスクがあるので難しい。
どれも大変過ぎる。

9時間かかってやっとC4が見えてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いや〜最後のC4への登りは大したことないはずだけど気持ち的にしんどかった。
21時到着。

テント立てて荷物整理っと。

今日の夕食はマカロニパスタのホワイトソースと焼きサラミ。

C4のテントの中は、暖かい!
たったのマイナス5度!
C4の公式標高は4300mみたいだが、まープラスマイナス100ってことで!
極地は気圧がかなり低いから、天気によって標高は手動で合わせています。

今日の行動:
デナリC3/3350m 1200発・・・コル休憩1350/1425・・・Windy Corner/1930・・・デナリC4/4330m 2110着

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